イベントレポート

数百年、あるいは千年もの長い歴史があると言われ、国の重要無形民俗文化財に指定されている「山古志の牛の角突き」
歴史と伝統が息づくイベントを体感しに、「山古志闘牛場」に向かいました。

10月8日、体育の日。さわやかな秋晴れの中、くねくねとした山道を走ります。
いくつかのトンネルを抜け、道は次第に細くなり、でも空気は徐々に澄んでいき。角突きへの期待に胸躍らせながらのドライブは気持ちいい。
早く会いたいなあ、牛に。

取り組み開始は13時の予定、でも開場は10時
3時間の猶予があるわけですが、わりと退屈しないんですね。
闘牛場のまわりには地元の方による出店があり、お肉、焼きそば、ドリンク、さらにはTシャツやタオルなんかの山古志グッズが売られていますし、場外にも牛がつながれているので、牛に大接近してつぶらな瞳や立派な角を間近で観察するのもまた一興です。


闘牛場を囲む観覧席に腰掛けて、お昼を食べながらまわりのお客さんとお話するのもまた楽しいものです。
この日は暑いくらいの陽気で日差しがとても強かったのですが、いいポジションで牛の闘いを観ようと直射日光を浴びながら陣取る人たちもたくさんいました。立派なカメラを構えたファンの方々も多かったですね。
近くでカメラを構えていた、写真家Mさんにインタビューさせていただきました。

  • 写真家 Mさん 写真家 Mさん

■今日はどちらから来ましたか?
栃木県。写真を撮りに来たよ。

■牛の角突きは何回目ですか?
3回目だよ。

■牛の角突きの魅力は?
ここにしかないもので、どこでも観れるっていうもんじゃないよね。
あとはやっぱり、迫力がある。
最近できたものじゃないから、ずっと昔からあるものだから、趣がある。
最近できたものは、なんかダメなんだよな。
昔からあるもんていうのは、それなりの重みがあるんだよ。

取り組みに先立って、写真コンテストの表彰式が行われました
ド迫力な牛の角突きは、カメラマンたちの格好のターゲットなんですね。
闘牛場と、それを取り囲む円形の観覧席、会場は熱気とあたたかい雰囲気に包まれ、舞台は整いました。

13時になり、取組が始まります。
入場のときにいただいた取組表に従い、若い牛たちから順に角を突き合わせていきます。
黒岩、景虎号、龍皇、武雄力などなど、大相撲さながらの四股名が並びます。ドッコイ丸、柿乃花黒ダイヤといった横文字の名前もあったりして、取組表をみているだけでも飽きません。
全13番の取組は、どれも白熱、会場はおおいに沸きました。

牛はそれぞれ「牛持ち」に連れられて、闘牛場に入ってきます。そこでまず拍手。
それから、勢子(せこ)と呼ばれる衆がどやどやと入ってきて、二頭の牛を取り囲む形で広がります。牛同士が角を突き合わせはじめると、勢子たちはそれぞれに大きな掛け声をあげ、牛の気勢を高めます。これがまたかっこいい。
そしてある程度のところにくると、今度は勢子たちは牛を分けなければなりません。ここが腕の見せどころです。
「綱掛け」という役割の人が双方の牛の足に綱をかけ、それと同時に勢子たちが一斉に牛につかまり、最後は鼻をとって牛を鎮めます。
うまく牛を分けられると、会場から大きな拍手が起こります。このときの一体感がまたなんともいい感じなんですよね。

牛の角突きを見にきていた、KさんファミリーとAさん、Kさんに感想を伺いました。

  • Kさんファミリー Kさんファミリー

■今日はどちらから来ましたか?
新潟市です。

■牛の角突きは何回目ですか?
初めてきました。

■きっかけは?
前から来たいと思っていて、今日ようやく、という感じです。

■感想は?
音がパーンとなって、すごかったです。
ベテランの牛たちがぶつかり合うと迫力があってかっこよかったです。

■長岡の魅力は?
(新潟市と)同じ県だけど、ぜんぜん違う雰囲気で、楽しめます。
いい人が多くて、あったかいところですね。

  • Aさん Aさん・Kさん

■今日はどちらから来ましたか?
山古志です。地元です。

■牛の角突きは何回目ですか?
毎年来てます。

■感想は?
昔と違って牛に優しいなと。怪我しないように気をつけてると思いますね。 昔は最後まで取らせてたから。

■あなたにとって「長岡の宝」って何ですか?
最初は田舎で恥ずかしかったんですけど、年を取って堂々と郷土自慢できるようになりました(笑)
地震のあと、全国でいろんな人に知られるようになったし。

山古志闘牛場には、運営している人たちも勢子も観客も、そして牛たちも、みんなでこの「角突き」を楽しもう、もりあげよう、という想いが溢れていました
長い長い歴史の中で、幾多の苦難を乗り越えながら、山古志の人々のくらしとともに歩んできた「牛の角突き」。
そこには山古志の人たちの、「この文化を絶やしてはならない。次の世代に引き継いでいく」という誇りと信念がありました。

次回の魅力発見レポートでは、越路の『もみじ園』をご紹介します!お楽しみに!

山古志の魅力をアンバサダーさんの写真で紹介♪

 カメラを持って地域の宝を撮りに出かけてみませんか?

  • 『山古志牛の角突き』
     たかたかさん
  • 『山古志アルパカ牧場』
     kumaさん
  • 『山古志の雲海とコスモス』
     mikaさん
  • 『古志高原裏の一本杉』
     ヒロ店長さん

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